近年、米MSCIなどの株価指数機関もESGの格付けを始めるなど、ビジネス全体におけるESGの位置づけが大きくなっている。これは、半導体市場も同じで、ビジネスのやり取りにおける新たな評価軸として「CO₂排出量が少ない」というポイントが重視され始めている。
これに伴い、大手自動車メーカーやクラウド事業者がサプライチェーン全体の環境負荷を可視化・削減する流れが加速している。事実、半導体製造工程のカーボンフットプリント(CO₂などの排出量を把握すること)は従来比で大幅に増加中であり、供給契約の検討項目に「グリーン半導体」が定着しつつある。本記事では、このような脱炭素対応で進む「グリーン半導体」の評価軸の多様化と、それに対応する日系企業にはどのような強みと課題があるか、考察する。
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