インドはここ数年、Tata Electronics や Sahasra などによる製造施設誘致を通じて「ファウンドリ国家」への道を歩んできた。しかし、2024 年末の「Design Linked Incentive(DLI)」制度改定を契機に、インドの半導体政策は明確に「設計主導」へとフェーズを移している。
これにより、EDA ツールや設計 IP、ファブレス企業を対象とする支援が強化され、インドは設計エコシステムの中核を担う存在へと進化しつつある。この動きは、日本を含む国外企業にとっても、新たな市場参入と協業として、その扉を開いていると言える。本稿では、「製造大国から設計大国」へ変貌しようとしているインドの半導体業の実情を紹介する。
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