豪華なスピーカー陣が登壇する「RISC-V CON」 エンジニアから企業の経営層まで、幅広い層にアピール

持続可能性への取り組み
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Andes Technology  Mark Evans インタビュー

半導体の専門家のためのオープンフォーラム SemiWiki の「Semiconductor Insiders」ポッドキャストシリーズは、Andes Technology の Mark Evans 氏をゲストに迎え、「Andes 社による RISC‑V への注力と今後開催される RISC‑V CON の概要」をテーマに話を聞いた。Evans 氏は Lattice Semiconductor、Ceva、Tensilica での経験を含め、SoC における CPU、DSP、専用 IP の活用に 20 年以上携わってきた人物。キャリア初期には Tensilica、HP、Rambus、Rise Technologies、Amdahl でマイクロプロセッサとシステム設計にも貢献している。今回はそのインタビューの一部をご紹介する。

商業的な視点を重視していた Andes に魅力を感じる

―まずは、半導体業界に入るきっかけについて教えてください。

Mark Evans:
誰しも人生で自分を形作る瞬間があります。私の場合は中学時代、コンピュータプログラミングのパイロットプログラムに選ばれたことが始まりでした。最初のパソコン Apple IIc を分解して仕組みを調べ、その後レンセリア工科大学へ。卒業後は Amdahl でマイクロプロセッサ設計に携わり、以来ずっとこの世界にいます。
転機は Tensilica で設計から商業化へシフトし顧客との関係を深めたことです。

―では、Andes Technology に入社したきっかけは何だったのでしょうか?

Mark Evans:
RISC‑V に大きな興味があり、複数のプロバイダーを調査する中で Andes が商業的視点を重視している点に強く惹かれました。顧客の評価も高く、小規模チームで多様な業務に関われることにも魅力を感じました。現在 Andes USA は会社売上の 30 % を占める戦略市場であり、その点も入社を後押ししました。

「RISC‑V CON」の狙いは RISC‑V の露出機会を倍増させること

―RISC‑V アーキテクチャを紹介するセミナー「RISC‑V CON」について教えてください。なぜ自社でカンファレンスを開催するのですか?

Mark Evans:
このカンファレンスは世界各地で開催し数年続けています。RISC‑V International 創設メンバーかつ IP リーダーとして認知向上を図るのが目的です。「RISC‑V Summit」と時期をずらし、露出機会を年間で倍増させます。商業面に焦点を当て、パートナー統合事例や顧客導入例を共有する場でもあります。

―ターゲット層は?

Mark Evans:
エンジニアから経営層まで幅広く想定しています。メイントラックは製品・ビジネス寄りで市場動向や導入事例を紹介。新設のデベロッパートラックでは定員制ハンズオンを実施し、RISC‑V ベクトル最適化やカスタム命令追加、ツール活用、ヘテロジニアスコンピューティング最適化などを扱います。

―スピーカー陣も非常に豪華ですね。AI やセキュリティのプロが揃っています。

Mark Evans:
今年は Cornami が完全同型暗号について、EdgeQ が 5G 基地局チップ化技術について講演予定です。また「明日のエッジ AI」をテーマに、Edge AI & Vision Alliance 創設者 Jeff Beer 氏と TensorFlow Lite Micro 初期メンバーで Useful Sensors CEO Pete Warden 氏によるファイヤーサイドチャットも予定しています。

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