夜でも逆光でも識別できる”——スマートカメラが導く半導体の次世代設計

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ドライブレコーダや見守りカメラは、逆光、夜間、LED点滅、被写体の高速移動での撮影が主になる。その際、被写体のナンバー、顔、動線がくっきりと「読める」ように撮影できるかどうかが、その製品の製品価値に直結する。

2024年末から2025年にかけての半導体各社の主要発表は、この評価軸に対する回答となった。ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は、裏面照射・積層構造とグローバルシャッター(GS)を組み合わせた高画素・高速読み出しを打ち出し、米国OmniVision(オムニビジョン)は、可視光(RGB)と赤外線(IR)の両方を一つのセンサで同時に捉える技術であるRGB-IR対応と高い近赤外(NIR)感度のGSセンサを前面に打ち出している。さらに、米国Ambarella(アンバレラ)は、エッジ側における生成AIと高性能ISPの統合処理を前提とする方向性を明確にした。

本稿は、画素構造と露光方式、HDR、ノイズ処理とエッジAI、RGB-IRという四つの視点から「難条件でもきれいに撮れる映像」を設計要件としてチップ開発を進める各社の現状をまとめる。

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