「RE100」は通過点にすぎない!? ESG競争の真の勝者になるには

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かつては、先進的とされていた「RE100(再生可能エネルギー100%)」。
「Renewable Energy 100%」の略称で、事業活動で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする国際的イニシアチブだが、今やグローバル半導体企業にとっては「最低限の通過点」となりつつある。

このRE100の最終目標値達成を含めた「ESG(企業が持続可能性を評価する投資家の視点に焦点を当てたもの)」を強くアピールするIntel、Micron Technology、Appleなどの先端企業は、自社だけでなくサプライチェーン全体のカーボンフットプリント(製品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスの量を、CO2排出量に換算して表したもの)を削減し、さらにはカーボン・ネガティブ(排出量を差し引いてマイナス)を目指すと公言する。だが、現状ではその理想と現実の間には大きなギャップがある。

本記事では、ESGアピールを競争優位性として取り込もうとする企業の戦略的意図を読み解くとともに、その達成に立ちはだかる課題、特にScope 3排出(企業の活動によって間接的に発生する温室効果ガス排出量)への対応や電力調達、各事業者のグリーン証書の信頼性といったボトルネックを明らかにする。

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