国内半導体メーカーでキャリアを積んだ中堅エンジニアの多くは、進むべき道として「管理職か、専門職か」の二択を迫られる時期に遭遇する。しかし現在、これらの道に加え「第三の選択肢」として、海外ファウンドリFAE(Field Application Engineer: 半導体メーカーと顧客の間で技術的な橋渡しをする職種)が急浮上している。
これを裏付けるように、TSMC・Samsung・GlobalFoundries などのメガファブは米国・欧州・東南アジアでの新工場ラッシュを背景に、歩留まり改善を担う FAE を大量採用中だ。経営コンサルティングファーム McKinsey は「2030 年までに米欧だけで 10 万人超の半導体エンジニア不足が発生する」と警鐘を鳴らしており、今後 5〜10 年はグローバル人材争奪戦が続く見通しである。
このため、仮にこの第三の選択肢を選び、国内のFAEが海外へ転職するだけで、国内年収 750 万円前後が 1.5 倍超となる可能性がある。本稿ではなぜ年収がアップするのか、そして転職の流れを解説する。
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