生成AIの熱気に隠れがちだが、自動車の電源IC、センサ信号処理、ディスプレイ駆動(DDIC)を支える主戦場は、28/22nm世代の特殊CMOSである。特殊CMOSとは、高耐圧(eHV)や組込み不揮発メモリ(eNVM)を備えた量産プロセスの総称で、IP再利用が効き、歩留まりとウエハ単価(WSP)のバランスを取りやすい。同時にパワー半導体は、国内外で300mm(12インチ)量産が進み、供給形態(ベア/ディスクリート/モジュール)も複線化している。この状況からみえてくるのは、中国は量産を推し進めひたすら数で勝負、一方日本は技術力と安定供給で対応、という構図である。
本稿は、特殊CMOSについて、中国ファウンドリの戦略と日本の対応策を考察する。
続きを読むには・・・業界の第一線で役立つ情報を、
無料会員限定で公開中。