生成AIブームを受け、EUは2025年6月に、総額200億ドル規模の「AIギガファクトリー」構想を発表した。そして、国や組織が自国のインフラ、データ、人材を活用して、自律的にAIを開発・運用する能力のことである「Sovereign AI(ソブリンAI)」というキーワードのもと、欧州各国が政策を進めている。
そして、中目立つのは、英国GraphcoreとフランスSiPearlが、AIハードウェアにおける主権争いの競争激化である。
しかし、GraphcoreとSiPearlの累計資金調達額は、米国のNVIDIA 1社の四半期売上にも遠く及ばないのが現状だ。この2社が、NVIDIAという巨人を相手に対等に戦うには、国策をうまく生かし、さらに特定の分野に集中した戦略が必要だろう。本稿では、この2社がNVIDIAにどう挑むのか、現状と今後を考察する。
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