韓国、32年ぶりに「戦略的鉱物」タングステン採掘を再開!日本への輸出も視野に

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この記事のポイント

  • 韓国が1994年以来32年ぶりにタングステン鉱山の採掘を再開しました。
  • 中国へのタングステン供給依存度を低減し、供給源の多様化を目指しています。
  • 採掘されたタングステンは、一部日本への輸出も検討されており、日韓協力の新たな柱となる可能性があります。
  • 高品質なタングステン資源を有し、世界市場でのシェア拡大が期待されています。
  • 採掘から加工まで国内で完結させるサプライチェーン構築を目指しています。

32年ぶりのタングステン採掘再開

韓国で、1994年に中国製品との価格競争に敗れ閉鎖されて以来、32年ぶりにタングステンの採掘が再開されました。世界的なタングステン需要の増加が、この採掘再開の大きな要因となっています。

世界有数の鉱業会社であるアルモンティ・インダストリアル社は、今年3月に韓国東部の江原道寧越郡でタングステン鉱山の操業を再開しました。同社は2015年にこの鉱山を取得し、約400億円(約2億5000万ドル)を投じて再開発を行いました。年間の最大生産量は4,600トンに達すると見込まれています。

生産されたタングステンの約半分は、長期契約に基づき米国に供給される予定です。残りの半分は、韓国国内をはじめ、日本、アジア、ヨーロッパなどに販売される計画です。

タングステンの重要性と高まる需要

タングステンは、切削工具や自動車部品など、多くの最終製品の重要な原材料となる希少金属です。近年、特にAI分野における半導体需要の拡大に伴い、タングステンの供給は逼迫傾向にあります。過去1年間で、タングステンの取引価格は以前の4~5倍に上昇しました。

日本への輸出と日韓協力の可能性

寧越郡戦略産業課の関係者は、「生産量が確保できれば、日本への輸出も十分に可能だ」と述べています。この動きは、韓国が中国のサプライチェーンへの依存度を減らし、韓国とその友好国のためにタングステン供給拠点を確立することを目的としています。

寧越郡によると、現地のタングステン埋蔵量は約5,800万トンと推定されています。この鉱山のタングステン含有量は約0.44%で、世界平均(約0.18%)の2倍以上と非常に高品質です。関係者は、「将来的には世界市場の10%のシェアを占めることも期待できる」と述べています。

国内サプライチェーン構築への取り組み

アルモンティ社は、採掘事業に加え、寧越郡と協力して、原材料の選鉱から加工まで、一連のプロセスを韓国国内で完結させる計画です。寧越郡は、国の補助金を含め、約80億円を工業団地や研究開発施設の建設に投資する予定で、2029年の完成を目指しています。これは、鉱物資源が直接海外に流出する現状を変え、「サプライチェーンを国内に留める」ことを目指す取り組みです。

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