エヌビディアの2026会計年度Q4決算、売上高・純利益最高更新!――データセンターが売上の大半を占める

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NVIDIA(エヌビディア)は2026年2月25日(米国時間)、2026会計年度第4四半期(2026年1月25日終了)の決算を発表した。売上高は681億2,700万ドル(前年同期比73%増、前四半期比20%増)となり、四半期として過去最高を更新した。純利益は429億6,000万ドル(同94%増)で、希薄化後1株当たり利益(GAAP)は1.76ドルだった。

事業別ではデータセンターが623億ドル(前年同期比75%増、前四半期比22%増)と売上の大半を占め、AIインフラ需要を映す構図が続いた。

同社は2027会計年度第1四半期(Q1)の売上高見通しを780億ドル±2%とし、前提として「中国向けデータセンター向け計算(Data Center compute)の売上を織り込まない」と明記した。

本稿はこの同社の決算を詳しく解説する。

データセンターが売上の大半を占める構図が継続

データセンターの四半期売上は623億ドルで、通期では1,937億ドル(前年比68%増)に達した。

他部門では、Gaming and AI PCが四半期37億ドル(前年同期比47%増)だった一方、前四半期比では13%減となった。会社側は、年末商戦期の需要を経て流通在庫が自然減した局面と位置付けた。通期は160億ドル(前年比41%増)とした。

Professional Visualizationは四半期13億ドル(前年同期比159%増、前四半期比74%増)、Automotiveは6億400万ドル(前年同期比6%増、前四半期比2%増)で、ともに規模ではデータセンターが突出している。

粗利益率75%台と費用増、比較の前提が変わる非GAAP

粗利益率は四半期でGAAP 75.0%(非GAAP 75.2%)とした一方、通期ではGAAP 71.1%(非GAAP 71.3%)となり、前年比では低下した。

販管費・研究開発費を含む営業費用は四半期67億9,400万ドル(前年同期比45%増)で、売上拡大と並行して費用も増加した。

また同社は、2027会計年度Q1から「非GAAP指標に株式報酬費用(stock-based compensation)を含める」とし、調整後指標の作り方を変更する。Q1見通しでは、株式報酬費用の影響を粗利益率0.1%分、営業費用19億ドルとして開示した。前年比・前四半期比の比較では、定義変更前後で単純比較しにくい点が残る。

“周辺”の制約が、売上計上タイミングの変動要因になり得る

AIアクセラレータの出荷は、先端ロジックの供給だけで決まりにくい局面がある。インターポーザやHBM実装を含む先端パッケージの能力や歩留まりが、出荷の実効量や納期に影響し得るためだ。

TSMCは2025年4月17日の決算説明(1Q25)で、顧客需要を背景に2025年のCoWoS能力を倍増させる方針を示した。

エヌビディアは決算資料のハイライトで次世代「Rubin」プラットフォームを掲げ、主要クラウド事業者での採用予定を示した。世代更新が進むほど、HBM・先端基板・実装歩留まり・検査(テスト)など“周辺”の制約が、売上計上タイミングの変動要因になり得る。

ガイダンスに織り込まれた「中国」不確実性

2027会計年度Q1の売上高見通し(780億ドル±2%)は高水準だが、同社は同見通しに「中国向けデータセンター計算売上を織り込まない」と明記した。

売上の前提条件として地政学・規制の影響を切り分ける書き方であり、サプライチェーン側では、地域別の需要配分や製品ミックスの変動が、発注・在庫・能力計画に反映されやすい。

AI半導体が市場の中心に

Gartner(ガートナー)は2026年1月12日、2025年の世界半導体売上高が7,930億ドル(前年比21%増)に拡大したと発表した。AI半導体(プロセッサ、HBM、ネットワーク部品)が2025年売上の約3分の1を占めたとも述べ、AIインフラ支出が2026年に1.3兆ドルを超えるとの見通しを示した。

エヌビディアの決算は個社要因にとどまらず、「計算+メモリ+ネットワーク」を一体で捉える需要が市況を規定する度合いが高まっていることを、主要指標で示す形となった。

売上高・純利益ともに四半期最高を更新

エヌビディアの2026会計年度Q4は、売上高・純利益ともに四半期最高を更新し、データセンターが業績の大半を占める構図が継続した。

一方で、次四半期見通しでは中国向けデータセンター計算売上を織り込まない前提が明記され、非GAAP指標の定義変更も示された。

供給側では、TSMCがCoWoS能力倍増を掲げたように、先端パッケージを中心とする能力拡張が、AIインフラの実需を下支えする論点として残る。

*この記事は以下のサイトを参考に執筆しました。

企業公式(NVIDIA)

企業公式(TSMC)

調査機関(Gartner)

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