最大のメリットは NoC 実装速度の高速化
Rick Bye 氏はこのインタビューで Arteris が開発した NoC 生成機能を IP 自体に組み込んだ「FlexGen SOCIP」について、「最大のメリットは NoC 実装速度の高速化」と語り、「業界を革新する製品」と自信を持つ。その理由として、業界で高評価されている「FlexNoC 5 IP」をベースにしており、さらに RTL 出力を最適化し、手動によるトポロジー調整の必要性を 90% 以上削減するスマート・オートメーションシステムを採用していることを挙げている。また、機械学習ベースの AI を活用できることもポイントの一つだという。AI を活用することで、手動時にかかるセットアップ時間が削減でき、さらに非コヒーレント NoC IP トポロジーを数分または数時間で自動化することができるのだ。手動の実装においては数日または数週間かかっていたが、FlexGen では数分または数時間で完了できるというわけである。手動実装と比較して 10 倍の生産性向上も
NoC の実装法にはいくつかの種類がある。しかし、これまではそれぞれの方法を試すのに時間がかかるため、一つの実装法に目安を付け、その方法で実装作業を行うしかなかった。ところが、これまで説明したように FlexGen SOCIP は実装速度が高速なため、その分 10 種類もの方法を試す時間を確保することができるのだ。 ここで、この自動化による高速化について Daniel Lenny 氏から自動生成されたスマート NoC 実装について、これまでのほぼ手動による NoC 設計と比べ電力性能と面積、品質面で及ばなくなる危険性について聞かれた。それに対し Rick Bye 氏は、むしろ逆で、専門の FlexNoC エンジニアが実施した SOC 設計の手動実装と比較して 10 倍の生産性向上、全ワイヤ長の最大 30% の削減を確認している。また、レイテンシーは 10% 以上短縮されているとしている。多数の NoC 実装の場合の生産性向上にもメリットが
さらに、Rick Bye 氏は実装の高速化だけではなく SOC 設計のほぼ全部においてメリットがあると述べている。まず、多数の NoC 実装の場合の生産性向上と PPA について多大なメリットがあるという。また、IoT や産業用制御などのアプリケーション向けの SOC 設計が、専門の技術者でなくても可能になる。さらに、SOC 設計におけるリスクを軽減し、市場投入までの時間を短縮することができる。これにより、ユーザーであるスマートフォンや自動車メーカーなどの OEM 先がそれぞれ独自の SOC 設計が可能になり、設計方法の幅が広がるとしている。AI が AI を設計する!?
これまでの Rick Bye 氏のメリットの説明について、聞き手の Daniel Lenny 氏は「つまり、FlexGen は AI を使用して AI チップを設計しているということ」とまとめると、Rick Bye 氏はそれを肯定し、このことで「ユーザーが SOC を設計しやすくするだけでなく、AI アプリケーションの普及をさらに促進する」と述べている。そして、このようなテクノロジーの進化は今後も発展していくと語る。 最後に Arteris の今後の方針として、同社の SOC 設計向けチップエンジニアチームがユーザーや半導体エコシステム向けの新しい機能やそれらをサポートする技術を追求していくとしている。
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