韓国政府、2026年までに「世界輸出4位」へ躍進する「3・4・5ビジョン」発表

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この記事のポイント

  • 韓国政府が「3・4・5ビジョン」を発表、2026年下半期までの経済目標を設定
  • 潜在経済成長率3%、世界輸出4位、国民一人当たりGNI 5万ドル達成を目指す
  • 2024年の経済成長率予測を3.0%に上方修正、半導体・AI産業の牽引に期待
  • 市場・学界からは、輸出競争や外部要因による達成への慎重論も
  • 過去の経済目標達成の失敗を踏まえ、具体的な雇用・投資・生産性向上策とリスク対応が鍵

韓国政府、「3・4・5ビジョン」で経済再躍進を目指す

韓国政府は7月14日、「2026年下半期経済成長戦略」を発表し、「3・4・5ビジョン」と称する新たな経済目標を掲げました。これは、潜在経済成長率3%の達成、世界輸出ランキングで4位に浮上、そして国民一人当たり国民総所得(GNI)5万ドル達成を目指すものです。

この目標達成に向け、2024年の経済成長率予測を従来の2.0%から3.0%へと大幅に引き上げました。政府は、半導体景気と人工知能(AI)産業の力強い牽引により、韓国経済が新たな成長局面を迎えることに期待を寄せています。

韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は、同日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で開かれた国務会議において、「今年下半期に達成した成果が、韓国の未来30年を左右する」と述べ、目標達成への強い意志を示しました。

2024年の経済成長率予測を大幅上方修正

最新の予測では、2024年の韓国の実質国内総生産(GDP)成長率は3.0%に達すると見込まれています。この数値が実現すれば、2021年以降で最も速い成長率となります。

さらに、名目GDP成長率も従来の4.9%から12.3%へと大幅に引き上げられました。これは、1996年以来の最高水準となる可能性があり、半導体価格の上昇、輸出の改善、そして企業収益の増加が主な要因として挙げられています。

市場・学界からは慎重な声も

しかし、「3・4・5ビジョン」に対して、市場や学界からは、その実現可能性を慎重に見守る声も上がっています。

今年1月から4月にかけて、韓国の輸出額は世界第5位に上昇しましたが、年間を通じて世界第4位の座を確保できるかは、為替レートの変動、半導体市場の動向、そして主要な競合国の輸出実績といった様々な要因に左右されると見られています。

過去の失敗の教訓と今後の課題

過去、李明博(イ・ミョンバク)政権が掲げた「7・4・7ビジョン」(年平均経済成長率7%、世界第4位の経済大国、国民一人当たり所得4万ドル)が最終的に達成されなかった教訓を踏まえ、韓国政府は、半導体やAIといった新たな成長エンジンの育成に加え、雇用創出、投資拡大、生産性向上に向けた具体的な実行計画を提示する必要があります。

また、半導体市況の低迷に備えた「Bプラン」(代替計画)を用意しておくことも、持続的な経済成長を実現するための重要な要素となるでしょう。

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