この記事のポイント
- キオクシアは、AI推論時代を見据えた成長戦略を発表しました。
- AIインフラの中核となるフラッシュメモリ・SSD製品で成長機会を捉えます。
- データセンター・エンタープライズ市場の売上比率を60%以上に引き上げます。
- 今後3年間で、設備投資に年間約4,700億円、研究開発投資に年間約2,300億円を投じます。
- 財務健全性の強化と、将来的な株主還元を検討する方針です。
AI推論時代の到来とストレージの重要性
キオクシアホールディングス株式会社は、本日開催された「Investor Day」にて、AIの活用が「学習」から「推論」へと本格的に移行する「AI推論時代」における成長戦略を発表しました。AI推論の処理が飛躍的に増加する中、次世代AIシステムでは、ストレージをGPUの拡張メモリとして活用する動きが加速しています。そのため、フラッシュメモリおよびSSDは、次世代AIシステムにおいて中核的な構成要素となると見られています。
AIインフラ市場への戦略的シフト
この成長機会を捉えるため、キオクシアは、スマートフォンやPC向け市場における強固な事業基盤を維持しつつ、戦略の軸足をAIインフラ市場へと移行します。中長期的には、データセンター・エンタープライズ市場向けの売上比率を60%以上に引き上げることを目指しています。旺盛な需要を背景に、複数年の売買契約(LTA)の締結を進めるなど、事業構造を大きく変化させ、売上確度の向上と利益の質の向上を図ることで、より安定的で高収益な成長を目指します。
巨額投資と財務健全性強化、株主還元も視野に
利益の質の向上に向けて、キオクシアは今後3年間、高成長・高収益分野への設備投資に年間約4,700億円、研究開発投資に年間約2,300億円を投じる計画です。規律ある投資判断により、業界トップレベルの資本効率を目指します。足元の好調な業績により、2026年度第1四半期中にはネット・キャッシュ・ポジションを達成する見込みです。これにより、キャピタルアロケーションについては、財務健全性を強化するとともに、生産設備、技術開発、人的資本に対する成長投資に十分な流動性を確保し、将来創出される余剰累積フリーキャッシュフローについては、株主への還元を検討する方針を示しました。
出典: 元記事を読む
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