AI高速化の新SSD登場!GPUメモリ拡張で性能限界突破へ

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この記事のポイント

  • キオクシアがAI・HPC向け新SSD「KIOXIA GPシリーズ」を発表
  • GPUメモリを拡張し、AIワークロードの高速化を実現
  • NVIDIAの「Storage-Nextイニシアチブ」に貢献
  • 2026年末に限定顧客向け評価用サンプル提供開始
  • 大規模AI推論向けSSD「KIOXIA CM9シリーズ」も2026年Q3出荷予定

AI時代の要求に応える新SSD「KIOXIA GPシリーズ」

キオクシア株式会社は、AI(人工知能)システム向けに最適化された新しいタイプのSSD、Super High IOPS SSD「KIOXIA GPシリーズ」の開発を発表しました。このSSDは、AIや高性能コンピューティング(HPC)分野で高まる性能要求に応えるために設計されています。GPUの利用可能なメモリ容量を実質的に拡大し、AIワークロードにおけるデータへの高速アクセスを実現することが最大の特徴です。

GPUが高速フラッシュメモリに直接アクセスできるアーキテクチャーを採用することで、GPUの広帯域幅メモリ(HBM)を補完し、メモリ容量を拡張することが可能になります。これにより、これまでHBMの容量によって制約を受けていた大規模なAIモデルの学習や推論が、よりスムーズかつ高速に行えるようになります。

NVIDIA Storage-Nextイニシアチブとの連携

今回の新SSD開発は、NVIDIAの「Storage-Nextイニシアチブ」と連携して進められています。このイニシアチブは、計算集約型ワークロードからデータ集約型ワークロードへの移行や、GPUがアクセス可能なメモリ領域の拡大という、AI開発における喫緊の課題に対応することを目的としています。

GPUが利用できるメモリ領域が拡張されることで、より大規模なデータセットへのアクセスが可能になり、計算リソースに配置できるデータ量が増加します。その結果、GPUの利用率が向上し、AI開発全体の効率化が期待されます。

NVIDIA Storage-Nextイニシアチブは、SSDベンダーに対し、GPU主導のAIワークロードに最適化されたドライブの開発を呼びかけており、キオクシアはこの呼びかけに応える形で、低遅延・高性能な「KIOXIA XL-FLASH™ストレージクラスメモリ」を採用したKIOXIA GPシリーズを開発しました。

KIOXIA GPシリーズの優位性

この新しいアーキテクチャーは、従来のTLC SSDと比較して、高いIOPS(1秒あたりのI/O操作数)細かいデータアクセス(512バイト単位)、そしてI/Oあたりの低消費電力を実現しています。これらの特性は、AIワークロードにおける微細なデータアクセスや、継続的な高速処理に不可欠な要素です。

キオクシア株式会社のSSD事業部SSD応用技術部部長、濱田誠氏は、「キオクシアは、NVIDIAのStorage-Nextイニシアチブを全面的に支援し、GPUがアクセスできるメモリのニーズに対応するために専用に設計されたSSDを提供します。このコラボレーションは、AIストレージアーキテクチャーの未来を築く上で非常に重要です」と述べており、本製品への強い期待を示しています。

大規模AI推論を支えるCM9シリーズも

AIモデルは急速に大規模化しており、それに伴い、モデルの学習や推論に必要なKV(Key Value)キャッシュ量も前例のない規模で増加しています。NVIDIAのコンテキストメモリストレージ(CMX)のようなアーキテクチャーでは、高性能ストレージを用いてGPUのメモリ制限を超えたメモリ階層の拡張が求められています。

こうしたニーズに対応するため、キオクシアは25.6 TBのTLC容量と3 DWPD(1日あたりの書き込み耐久回数)の耐久性を提供する「KIOXIA CM9シリーズ PCIe® 5.0 E3.S SSD」も発表しました。このSSDは、大規模な推論環境をサポートするために必要な性能、容量、耐久性を兼ね備えています。本サンプルは、2026年第3四半期より出荷開始を予定しており、効率的でコスト最適化されたAI推論インフラの拡大に貢献すると期待されています。

NVIDIA GTC 2026での展示

キオクシアは、2026年3月16日から19日まで米国サンノゼで開催されるNVIDIA GTC 2026にて、Super High IOPS SSDエミュレーターをはじめとする最新技術を展示する予定です。キオクシアブース(3522)にて、AIストレージの未来を体感できる機会となるでしょう。

キオクシアは、継続的なイノベーションと戦略的なコラボレーションを通じて、AIやハイパフォーマンスコンピューティングにおける技術革新を推進していきます。

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