90年代初頭の SF 小説から生まれた「産業メタバース」
―まず、あなたの経歴と、産業メタバースに興味を持つようになったきっかけについて教えていただけますか? Sanjeev Kumar: 私の専門的キャリアは、データ管理とデータベース研究で博士号を取得するところから始まりました。以来 35 年間、そのテーマを追い続けています。 以前は FogHorn Systems で産業用 IoT ソフトウェアプラットフォームのエンジニアリング責任者を務め、デジタルツイン、エッジ/フォグコンピューティングなど今日の産業メタバースを構成する技術に深く関わりました。 直近 2〜3 年は、産業メタバース関連システムを構築する企業への評価・助言・投資に注力しています。キャリアの大半をシリコンバレーとインド・バンガロールで過ごしてきました。 ―「産業メタバース」という言葉はよく聞かれるようになりました。実際にはどのような意味を持ち、なぜ製造・物流・エネルギー分野で重要なのでしょうか? Sanjeev Kumar: メタバースは 90 年代初頭の SF 小説が源流です。仮想アバターが 3D 化された現実世界に没入する概念が、ゲームなどを経て産業領域へと拡大しました。 CAD → PLM → 産業メタバースと進化し、いまや物理世界のあらゆるプロセスを仮想空間にモデル化できる段階に来ています。デジタルツインが構築する産業メタバース環境はより現実的
―IoT、AI、AR/VR、リアルタイム分析はしばしば一緒に語られます。これらはどう相乗効果を発揮して産業メタバースを構築するのでしょうか? Sanjeev Kumar: まず現実の部品・ラインからデータを収集し仮想空間に再現=デジタルツインを作成します。センサー情報を統合すると「ライブデジタルツイン」になり、ライン全体をモデル化すると「デジタルスレッド」が形成されます。 IoT がデータを生成し、AI/機械学習が予測を行い、AR/VR が物理と仮想を重ねて可視化を高めます。こうした継続的な評価と予測により、異なる専門家が協力して課題を迅速に解決できる環境が生まれます。産業メタバース構築で最初に取るべき 2 つのステップとは
―産業メタバースに取り組み始めた組織は何から着手すべきでしょうか? Sanjeev Kumar: 第一に、できるだけ多くのセンサーとコンピューティング要素(PLC、エッジサーバー、マイクロデータセンターなど)を運用環境に導入し、データ収集と初期解析を行える「神経系」を構築すること。 第二に、環境のデジタルツインを作成し、センサーデータを接続してライブ化することです。これで観察→分析→予測の循環が始まり、効率と品質を大きく高められます。 Sanjeev Kumar 氏は、産業メタバースの進化と導入ステップの重要性を熱く語った。
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