この記事のポイント
- ドイツが日本に「欧州無人機」プロジェクトへの参加を打診
- 両国は安全保障分野での協力強化を目指す
- 次世代戦闘機開発など他の軍備プロジェクトでも連携の可能性
- 経済安全保障分野での協力も進展、サプライチェーン等で連携
- ドイツ大手防衛企業が日本での軍工生産拠点設立を計画
ドイツ、日本に「欧州無人機」プロジェクト参加を打診
ドイツが、日本に対して「欧州無人機(European Male High Altitude Long Endurance drone)」プロジェクトへの参加を働きかけていることが明らかになりました。これは、両国の安全保障分野における協力関係を拡大する重要な一歩と見られています。ドイツ駐日大使のペトラ・シグムント氏は、東京でのインタビューで、ドイツは既に日本のパートナーと、このプロジェクトへの参加可能性について協議を行ったと述べています。
現在、日本はこのプロジェクトにおいてオブザーバー(観察員)の役割を担っています。プロジェクトの実施責任は、ドイツ、フランス、イタリア、スペインが担っており、「欧州無人機」はエアバス社が主導して開発が進められています。この無人機は、大型偵察用として設計されており、将来的に欧州各国軍の老朽化したシステムを代替することを目指しています。
シグムント大使は、日本側がこのプロジェクトへの参加に強い関心を示していると指摘しました。彼女は、協力関係を強化することで、リソースの統括、開発期間の短縮、そして軍事システム間の連携最適化に貢献できると述べています。
次世代戦闘機開発でも連携を模索
「欧州無人機」プロジェクトに加え、シグムント大使は欧州の他の軍備プロジェクトについても言及しました。ドイツとフランスが次世代戦闘機の共同開発を中止した後、ドイツ政府は様々な代替案を検討していることを表明しています。シグムント大使は、日本との協力もその検討対象に含まれていると明らかにしました。
近年、ドイツと日本は安全保障政策分野での協力関係を著しく強化しています。
経済安全保障分野での協力も進展
シグムント大使は、インタビューの中で経済問題にも焦点を当てました。ドイツと日本は、サプライチェーン、半導体、重要原材料、そして民生・軍事技術など、経済安全保障の複数の分野で既に協力を進めています。
ドイツ大手防衛企業、日本での軍工生産拠点設立を計画
さらに、ドイツ最大の防衛企業であるラインメタル社が、日本に初の軍工生産拠点を設立する計画であることが報じられています。同社のCEO、アミン・パッペガー氏は、『日本経済新聞』のインタビューで、「近いうちに日本を訪問し、関係者と協議を行う予定だ」と述べています。
ラインメタル社は、日本企業との合弁会社の設立を検討しているとされています。
ラインメタル社は、砲弾、ミサイル、そして欧州各国で主力戦車として採用されている「レオパルト2」の主要部品などを手掛ける総合防衛企業です。欧州各国が国防予算を増額する中、同社の事業規模は急速に拡大しています。
パッペガー氏は、日経電子版のライブ番組「欧州コア対話」でこの発言を行いました。彼は欧州の抑止力について説明する中で、日本での事業構想についても触れました。
現在、ラインメタル社は神奈川県小田原市に自動車用電動ウォーターポンプなどの事業を担当する子会社の生産拠点を有していますが、日本国内に防衛関連の拠点はまだ設立していません。同社は、将来的には日本企業との合弁会社を通じて、防衛装備品の生産・開発を行い、日本からの輸出も視野に入れている計画です。
出典: 元記事を読む
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