この記事のポイント
- 中国のロボット産業は、2026年上半期に売上高1655億元(前年比24.5%増)を達成し、急成長を遂げています。
- 具身型知能ロボットの実証実験が進み、北京では約300のシーンで活用が始まっています。
- ロボット分野の特許申請量は世界全体の約3分の2を占め、コア部品の国産化も進んでいます。
- 自主ブランドの産業用ロボット国内市場シェアは50%を超え、2025年には輸出が輸入を上回る見込みです。
- 「十五五」計画では具身型知能が重点戦略として位置づけられ、実用化に向けた取り組みが加速しています。
中国ロボット産業、過去最高の成長率を記録
最新のデータによると、2026年上半期、中国のロボット産業における規模以上企業の営業収入は1655億元に達し、前年同期比で24.5%もの大幅な増加を記録しました。ロボット技術の急速な進化に伴い、中国のロボット産業は活気あふれる新たな段階へと突入しています。
具身型知能ロボット、実証実験が加速
北京では、新たに建設された電力分野における具身型知能(Embodied AI)の実証プラットフォームで、高所での通電作業や、操作盤のスイッチ操作、開閉操作などの訓練を行う複数のロボットの姿が見られます。現在までに、北京では約300ものシーンで具身型知能ロボットの初期的な実証運用が開始されています。
「72時間での試作品開発」を深圳で実現
深圳では、ロボットの「72時間での試作品開発」が実現しています。企業は、設計から3Dプリンターによるロボットの試作品製作まで、最短でわずか3日間で完了させており、サプライチェーンの連携効率は世界をリードするレベルにあります。
技術革新で特許申請数世界一、コア部品の国産化も進む
技術面では、中国はロボット分野における世界最大の特許保有国となっています。2024年のロボット関連特許申請量は、世界全体の約3分の2を占めています。ロボット本体の設計・製造から、精密減速機、高性能サーボドライバー、インテリジェントコントローラーといったコア部品に至るまで、ほぼ全ての分野で自主的な制御が可能になっています。「第14次5カ年計画」期間中には、ロボット分野で514社の「専精特新『小巨人』企業」(専門化、精緻化、特色化、新奇化を特徴とする中小企業)と19社の「製造業単項冠軍企業」(特定分野で市場シェアトップクラスの企業)が育成されました。
産業面:国内市場シェア50%超、輸出超過へ
産業面においては、中国製産業用ロボットの国内市場シェアは50%を突破しました。中国は13年連続で世界最大の産業用ロボット市場であり、その応用分野は国民経済の71の主要産業を網羅しています。2025年には、産業用ロボットの輸出額が48.7%増加し、初めて輸入額を上回り、産業用ロボットの純輸出国となる見通しです。
応用面:具身型知能ロボット、多様なシーンで実用化へ
応用面では、具身型知能ロボットが展示室から、より多様な実用シーンへと移行しています。過酷な環境や危険な場所での作業といったニーズに対応するため、特種サービス分野での導入が優先されており、工場や家庭などの複雑な環境では、小規模な試験導入から、常態的な配備や大規模な応用へと進んでいます。
具身型知能の将来性、国家戦略として位置づけ
中国は具身型知能(Embodied AI)の発展において、先駆的な地位を確立しようとしています。「第15次5カ年計画」の綱要では、具身型知能が将来の産業における重点戦略として位置づけられています。今年6月には、工業情報化部と国有資産監督管理委員会が、人型ロボットと具身型知能の実景実訓(現実の状況・訓練)に関する特別行動を開始しました。目標は、2026年末までに100以上の高付加価値応用シーンを具体化し、1万台規模の導入能力を形成することです。
出典:央視網
出典: 元記事を読む
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