既存のバックエンド製造拠点は、信頼できるサプライヤーであるMalaysian Pacific Industries Berhadに移管されます。
両社は、取引完了と同時に発効するパートナーシップの強化と長期供給契約の締結に尽力します。
タイ・バンコクおよびドイツ・ミュンヘン – 2025年9月18日 – インフィニオンテクノロジーズAG（FSE: IFX / OTCQX: IFNNY）は、タイのバンコク/ノンタブリーにあるバックエンド製造拠点を、インフィニオンの信頼できるサプライヤーであるMalaysian Pacific Industries Berhad（MPI）に移管することで正式契約を締結しました。移管に伴い、インフィニオンはMPIと長期供給契約を締結しました。さらに、両社はパートナーシップを強化し、革新的なパッケージソリューションの共同開発で協力することに合意しました。
この戦略的ステップは、新たな半導体企業をマレーシアに迎え入れることで、マレーシアの半導体エコシステムをさらに強化するものです。MPIはマレーシアに本社を置く投資持株会社です。 MPIの子会社は、Carsemという名称で、既に50年以上にわたり、世界中の顧客に半導体組立、パッケージング、試験（OSAT）のアウトソーシングサービスを提供しています。
「当社の従業員は製品品質において高い基準を設定しており、新オーナーシップの下でもその業務を継続していきます」と、インフィニオンのエグゼクティブバイスプレジデント兼バックエンドオペレーション責任者であるジョージ・リー氏は述べています。「MPIのビジネスモデルは、幅広い顧客基盤に対応することで、拠点をより多角的に活用することを可能にします。今回の買収により、バンコクの従業員はMPIの一員として、生産関連の全従業員と共に業務を遂行する上で、優れた長期的展望を持つことができると確信しています。今後も緊密な連携を維持し、お客様に既存製品だけでなく最先端のソリューションも提供していきます。」
MPIのグループマネージングディレクターであるマヌエル・サラウザ・ブランドラス氏は、「今回の買収を発表できることを大変嬉しく思います。これは、当社の戦略的成長計画における重要な一歩となります」と述べています。今回の買収は、MPIがインフィニオンとの長期的なパートナーシップを強化するという確固たる決意を改めて示すものです。私たちは引き続き緊密に協力し、シナジー効果の特定、ソリューションの開発、そして将来的なWin-Winの機会の模索に取り組んでいきます。この買収は、MPI、インフィニオン、そして関係するすべてのステークホルダーにとって長期的な価値をもたらすと期待しています。これはインフィニオンとのパートナーシップにおける新たなマイルストーンであり、このパートナーシップが長く続くことを願っています。
インフィニオンは、活気のある半導体エコシステムと信頼できるサプライヤーおよびパートナーネットワークを有するタイでの事業展開に全力で取り組んでいます。MPIとのパートナーシップに加え、インフィニオンは2025年1月、バンコク南部のサムットプラカーンに最先端のバックエンドファブの建設を開始しました。これら2つの決定は互いに補完し合い、効率性と柔軟性の観点から社内製造と信頼できるOSATとのパートナーシップを組み合わせるというインフィニオンの戦略に基づき、製造拠点全体を最適化することになります。
MPIは、現在自動車、コネクティビティ、IoTソリューション向けの幅広い標準パッケージポートフォリオを提供している既存の高性能拠点の開発を継続する一方、サムットプラカーンの新拠点では、フレームパワーモジュールとウェーハテストに注力します。新バックエンド施設の最初の棟は、2026年中に生産開始予定です。今後の生産増強は、市場の需要に合わせて柔軟に対応します。
取引の完了は、保留中のすべての完了条件が満たされる2026年初頭に予定されています。
Malaysian Pacific Industries Berhad（MPI）について
MPIは主に投資持株会社であり、子会社は世界中の顧客向けにアウトソーシングによる半導体パッケージングおよびテストサービス（OSAT）を提供しています。MPIは上場企業であり、その株式はマレーシア証券取引所（Bursa Malaysia Securities Berhad）のメイン市場で取引されています。 MPIの子会社（Carsem）は、電力管理、シリコンカーバイド（SiC）や窒化ガリウム（GaN）などのワイドバンドギャップ技術、そして自動車、AI、再生可能エネルギー、通信分野におけるカスタムセンサーなど、高度なパッケージングおよびテストソリューションを提供しています。MPIに関する詳細は、MPIのウェブサイト（www.mpind.my）をご覧ください。
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