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インフィニオンとDG Matrix、SiC技術でAIデータセンター向け電力インフラを高度化

2026.09.25
この記事を読むのにかかる時間: 2 分

この記事のポイント

  • インフィニオンとDG Matrixが提携し、AIデータセンターや産業用途向けに固体変圧器(SST)技術を推進
  • DG Matrixの「Interport™」プラットフォームにインフィニオンの最新世代SiCパワー半導体を採用
  • SSTは従来の変圧器と比較して最大14倍の小型化と40倍の軽量化を実現可能
  • インフィニオンはSST向け半導体の世界市場規模が今後5年間で最大10億米ドルに達すると予測

AIデータセンター接続の効率化に向けたパートナーシップ

Infineon Technologies AGと、固体変圧器(Solid-State Transformer:SST)ソリューションで世界をリードするDG Matrixは、AIデータセンターや産業用電力アプリケーションを系統電力(パブリックグリッド)へ接続する際に求められる電力変換効率の向上に向けて提携しました。

本協業の一環として、DG MatrixはInfineonから最新世代の炭化ケイ素(SiC)技術を調達し、同社のマルチポート固体変圧器プラットフォーム「Interport™」に採用します。これにより、DG Matrixの半導体サプライチェーンが強化されるとともに、世界中で展開されているSSTシステムの効率、電力密度、信頼性が向上します。

Infineonのインダストリアル&インフラストラクチャー担当エグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・セールス・オフィサーであるAndreas Weisl氏は次のように述べています。
「AIデータセンターや次世代の電動化システムには、より高い効率、より高い電力密度、そして妥協のない信頼性が求められています。Infineonの先進的なSiCパワー半導体によって実現される半導体技術は、この一段上の性能と価値を提供できます。DG Matrixの革新的な電力変換手法であるマルチポート固体変圧器アーキテクチャに対し、当社の最新世代SiC技術を提供できることを嬉しく思います」

従来の変圧器比で最大14倍小型・40倍軽量化を実現するSST

固体変圧器(SST)は、従来の銅と鉄を用いた変圧器を半導体ベースのエレクトロニクスに置き換える先進的な電力変換装置です。高効率、大幅な高電力密度(小型化および軽量化)、そして優れた拡張性を特徴としています。

従来の変圧器と比較して、SSTは最大14倍小型で40倍軽量であり、設置・導入を大幅に迅速化できます。SSTは、電圧、電力品質、エネルギーフローを能動的に制御しながら、系統電力をAIデータセンターなどのエネルギー集約型および産業用アプリケーションに接続するための極めて重要な将来技術です。

また、SSTは電力網から供給される中電圧レベルから、AIデータセンター、電気自動車(EV)充電インフラ、再生可能エネルギーシステム、産業用マイクログリッドなどで必要とされる低電圧への直接電力変換を可能にします。Infineonは、SST向け半導体の世界市場規模が今後5年間で最大10億米ドルに達する可能性があると予測しています。

急増する電力需要と次世代グリッドへの展開

DG MatrixのCEO兼共同創設者であるHaroon Inam氏は次のように述べています。
「当社のマルチポートアーキテクチャは、SiCが可能にする性能領域を最大限に活用できるように設計されています。Infineonの最新世代SiCデバイスは、当社のサプライチェーンを強化し、Interportプラットフォームの効率、電力密度、信頼性を向上させます。この協業は、AIデータセンターおよび世界的な電動化に向けて、より迅速で高効率な電力インフラを導入するという当社の使命を後押しするものです」

電動化とデジタル化の進展により、AIデータセンターをはじめとするエネルギー消費の大きいアプリケーションが増加し、世界的な電力需要が高まっています。この課題に対応するため、現代の電力網は高性能な半導体技術を活用して安定性を維持しながら拡張する必要があります。

DG MatrixのSSTプラットフォームのような次世代の半導体ベース電力インフラソリューションは、よりスマートで効率的、かつ信頼性の高い電力網を実現します。今後、両社はDG Matrixの高電圧プラットフォーム開発や量産規模拡大に合わせて、次世代SiCデバイスのロードマップにおける連携を継続していく予定です。

出典: 元記事を読む

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