この記事のポイント
- 2026年度通期の売上高見通しを従来の「緩やかな増加」から「前年比大幅増」へ上方修正
- AIデータセンター向け電源ソリューションの需要急増と電力インフラ拡張が成長を牽引
- 車載分野ではソフトウェア定義車両(SDV)向けを中心に受注が改善し、市場シェアも拡大
- 2026年度第4四半期より事業セグメントを4つから3つへ統合・再編
通期業績予想を上方修正、力強い成長軌道へ
Infineon Technologies AGは、2026年度第2四半期(2026年3月31日締)の業績発表にあわせ、2026年度通期の業績ガイダンスを上方修正しました。
通期見通し(為替レートの前提を従来の1ユーロ=1.15ドルから1.17ドルへ変更)において、売上高は従来の「緩やかな増加」から「前年比大幅増」へと引き上げられました。調整後粗利益率は40%台前半〜半ば(従来は40%台前半)、セグメント利益率は約20%(従来は10%台後半)に達する見込みです。また、調整後フリーキャッシュフローは約16.5億ユーロ(従来は14億ユーロ)、フリーキャッシュフローは約12.5億ユーロ(従来は10.0億ユーロ)へ引き上げられています。
なお、2026年度第2四半期の実績は、売上高が38.12億ユーロ、セグメント利益が6.53億ユーロ、セグメント利益率は17.1%となりました。第3四半期(1ユーロ=1.17ドル想定)については、売上高約41億ユーロ、セグメント利益率は10%台後半を見込んでいます。
AIブームの加速と車載受注の回復
InfineonのCEOであるJochen Hanebeck氏は、今回の業績と見通しについて次のように述べています。
「Infineonは、2026年度上半期の目標を完全に達成しました。下半期には、多くの最終市場で広範な上昇サイクルが視野に入り、当初の想定を上回る力強い成長を見込んでいます。AIブームは一段と勢いを増しており、当社のAIデータセンター向け電源ソリューションには非常に高い需要が寄せられています。電力インフラの拡張も勢いを増しており、産業向けビジネスにおいて極めて重要な成長要因となっています。車載分野では、eモビリティ向け高電圧ビジネスが厳しい状況にあるものの、ソフトウェア定義車両(Software-Defined Vehicle)を中心に前向きな進展が見られます。自動車分野でのさらなる市場シェア獲得は、当社が全体として正しい軌道にあることを裏付けています。地政学的リスクやマクロ経済のリスクを引き続き注視しながらも、確信を持って下半期に臨みます」
組織合理化に向け事業セグメントを3つに統合
さらにInfineonは、組織構造の継続的な発展と合理化を進めるため、2026年度第4四半期より事業セグメントの数を従来の4つから3つに削減することを発表しました。
改編後の新体制は、以下の3セグメントで構成されます。
- Automotive(ATV)
- Power Systems(PS)
- Edge Systems(ES)
重点とするアプリケーションの責任体制を明確化することで、革新的なシステムソリューションを顧客へより迅速に提供し、意思決定のスピードを加速させていく方針です。
出典: 元記事を読む
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